SLES SLED

事前知識

  • SMTのサーバからは、Internet上のノベルカスタマーセンターにアクセスできる必要があります。Proxy経由でもかまいません。
  • デフォルトでは/srv/www/htdocs以下にミラーされますので、このファイルシステムの容量は十分確保しておく必要があります。
  • i586とx86_64アーキテクチャにのみ対応しています。

構築手順

  1. SLES10SP2を標準インストールします。
    このとき、CAの作成は行います。
    ca.png
    また、同じFQDNでクライアントからもアクセスできるようにしておきます。
  2. YaSTの「アドオン製品」を起動して、SMTのインストールメディアを指定します。
    add-on1.png
    ライセンスには同意します。
    add-on2.png
  3. フィルタから「パターン」を選んで、バターンの一番下に「SMT +Subscription Management Tool for SLE」が選択されていることを確認して、「了解」を押します。
    add-on3.png
  4. 依存関係を自動的に解決して必要なパッケージを提示してきますので、「続行」を押します。
    add-on4.png
  5. インストールが終わったら、続けてのインストール作業はないので「いいえ」を押します。
    add-on5.png
  6. 自動的にSMTの設定ウィザードが始まります。
    ファイアウォールを設定している場合は「ファイアウォールでポートを開く」を有効にします。
  7. NU (Novell Update)にアクセスするための、「NU User」と「NU Password」は、述べるカスタマーセンターのWebサイトに表示されるものを入力します。
    NCCのE-mailには、登録してあるメールアドレスを指定します。
    URLは、このSMTを利用する社内のマシンからアクセスできるURLであることを確認します。
    smt1.png
    1. カスタマーセンター(http://www.novell.com/center)にログインしたら、左のメニューから「製品」->「ミラー資格情報」と進んで認証情報を確認します。
      mirror-credential.png
  8. DBのパスワードを設定し、レポートを送信するアドレスを設定します。
    smt2.png
  9. 「次へ」で進むと設定が開始され、最初にMySQLのrootパスワードを設定する画面が表示されますので、ここにパスワードを設定します。
    smt3.png
  10. SMTを動作させるSLES10SP2がカスタマーセンターに登録されていなければ、ここで登録を行います。
    customer1.png
    customer2.png
    customer3.png
    customer4.png
    customer5.png

ここまででSMTサーバを構築できました。
ここからは、どのチャネルをミラーするのかを指定していきます。こうすることで、必要なバージョンとアーキテクチャのアップデートだけをローカルに取り込めます。

  1. 以下のコマンドを実行して、ミラーするカタログを選択します。
smt:~ # smt-catalogs -e
.----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------.
| Mirror? | ID  | Type | Name                        | Target         | Description                                    | Can be Mirrored |
+---------+-----+------+-----------------------------+----------------+------------------------------------------------+-----------------+
| No      |   1 | nu   | OES2-SBE2-Updates           | sles-10-i586   | OES2-SBE2-Updates for sles-10-i586             | No              |
[省略]
| No      | 123 | nu   | SLES10-SP2-Updates          | sles-10-x86_64 | SLES10-SP2-Updates for sles-10-x86_64          | Yes             |
[省略]
Select catalog number (or all) to change,  (1-133,a) :123
smt:~ #

今回は、SLES10SP2のx86_64用アップデートを行うためのチャネルを1つだけ選択しています。
複数のチャネルを選択するには、もう一度このコマンドを実行します。
間違えた場合は、「-d」オプションで削除することが出来ます。
どのカタログが必要かは、以下の情報を参考にしてください。
http://www.novell.com/support/viewContent.do?externalId=7001199&sliceId=1

SMTは設定が終われば、cronを利用して定期的に同期とレポートの作業を行います。
これは、YaSTの「SMT環境設定」を開いて確認、調整することが出来ます。

yast-smt1.png
yast-smt2.png

インストール直後はアップデートの同期がされていませんので、すぐに行いたい場合は、以下のコマンドを実行します。

smt:~ # smt-mirror
Mirroring: https://nu.novell.com/
Target:    /srv/www/htdocs
Mirroring: https://nu.novell.com//repo/$RCE/SLES10-SP2-Updates/sles-10-x86_64
Target:    /srv/www/htdocs/repo/$RCE/SLES10-SP2-Updates/sles-10-x86_64
=> Finished mirroring 'https://nu.novell.com//repo/$RCE/SLES10-SP2-Updates/sles-10-x86_64'
=> Files Downloaded : 1446
=> Errors           : 0
=> Mirror Time      : 00:30:19

smt:~ #

SMTのマニュアルは/usr/share/doc/manual/sle-smt_en/manual/index.htmlで参照することが出来ます。

添付ファイル: fileyast-smt2.png 49件 [詳細] filecustomer2.png 55件 [詳細] filecustomer4.png 73件 [詳細] filecustomer5.png 72件 [詳細] filecustomer3.png 27件 [詳細] filesmt2.png 21件 [詳細] filesmt1.png 34件 [詳細] filemirror-credential.png 23件 [詳細] fileadd-on4.png 67件 [詳細] fileadd-on3.png 79件 [詳細] fileca.png 83件 [詳細] fileadd-on2.png 66件 [詳細] filecustomer1.png 74件 [詳細] fileadd-on5.png 68件 [詳細] fileadd-on1.png 18件 [詳細] filesmt3.png 57件 [詳細] fileyast-smt1.png 15件 [詳細]
Last-modified: 2018-03-28 (水) 17:59:57 (2235d)